レポート72 / 2026.06.22
春の神保町ブックフェスティバル
初出店レポート【後編】

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神保町ブックフェスティバルといえば、本の街・神保町を体現する、言わずと知れた本のお祭り。今回は、自費出版のパレードブックスが、イベントの目玉「本の得々市」に初出店するまでをレポートします。

神保町ブックフェスティバルとは?

東京・神田すずらん通りを中心に、200以上のワゴンが並ぶ日本最大級の青空本市場。例年10月末の土日に開催され、出版社の謝恩価格本や希少本を購入することができる、本好きにはたまらないイベントです。

[前編はこちら]

春を呼ぶメール

無念の中止から数カ月、事務局からパレードブックスに届いた1通のメール。
その内容は、「史上初の春開催を検討している」という吉報でした。秋より規模は少し小さくなるものの、テントがついて小雨でも安心とのこと。次の秋を待たずして初出店のリベンジができる!と、盛り上がるスタッフたち。
昨秋から温めていた構想やツールをフル活用して、悔しさをバネに、いざ出陣です。

熱気に沸いた初日

2026年4月18日(土)、いよいよ、「春の神保町ブックフェスティバル」当日。
2日間で用意した本の数は全部で300超。

イメージついに看板が日の目を見ました。

イメージ設営(ほぼ)完了!

毎年プライベートで会場を訪れていたスタッフでさえ、「自費出版専門の出版社が出店している風景」は見たことがありません。直前になって、初出店のプレッシャーが襲ってきました。未知の世界への緊張で、不安がむくむく湧いてきます。

10:00、搬入・陳列を開始。11:00、ワゴン開店。その瞬間、立ち込めかけた不安は吹き飛びました。開店直後から、ワゴンの前を埋め尽くす人、人、人!

イメージ初出店でこの人だかり。ありがたい!

慣れないレジ業務にアタフタしながらも、脳裏を巡るのは著者の方々の顔。作品に込められている熱い思いや、制作中にこだわったポイントなど、精いっぱい書籍をアピールします。初めはたどたどしかった接客も次第に慣れて、すらすら言葉が出てくるようになりました。本について熱を込めて語っていると、「おもしろそう、これください」と言ってくださるお客さまの笑顔のまぶしいこと!

一方で、自分が担当した本にはついつい前のめりになって話しすぎてしまうことも。声を掛けるタイミング、適度なネタバレって絶妙に難しい。中身をじっくり読んでいる人には話しかけない、手に取って表紙を眺めている人や帯文言を読んでいる人には話しかける、というのが初日に掴んだコツです。

つながりを感じた最終日

1日目に続き、超がつくほどの晴天に恵まれ、2日目がスタート。
さらに嬉しいことに、過去にパレードブックスで本をつくってくださった著者の方や、これから本づくりを考えている方が、「調子はどうですか?」と続々遊びに来てくださいました。おすすめの本を紹介したり、気になったほかのワゴンについてお伺いしたり…。止まらないおしゃべりのなかで、本の制作期間という枠を超えた、長く深いお付き合いをあらためて実感して、思わずホッコリ。

また、1日目の反応を見て、本の並べ方も変えてみました。POPの位置や陳列の仕方で、手に取られやすいタイトルが変わるのも面白い発見。このあたりから、品切れになる本が増えていきました。

イメージ特に売れゆきがよかった本たち。もっと持っていけばよかった……。

そんなこんなで、あっというまに閉店の時間。「もっとやりたい!もっとできる!」そんな充足感と少しの心残りを感じながら、私たちの初出店は幕を閉じました。

[おまけ]スタッフのリアルバイ

もともと本好きのスタッフたち。休憩時間に他のワゴンをめぐっては各々掘り出しものを見つけていました。その一部をちょっと紹介します。

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『アンパンマンとカラコちゃん』フレーベル館
買わない理由がない、みんな大好きアンパンマン。
『そうなんだ!子どもの権利』子どもの未来社
子どもの権利について、娘に読んでほしいなと思って手に取りました。「大人が読んでも勉強になります」というコメントが決め手に。
『ねこちゃん いまなんじ?』ケンエレブックス
もともとusaoさんのイラストが気になっていたところ、偶然お見かけして即購入!

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『ラテンアメリカ文学の出版文化史
作家・出版社・文芸雑誌と国際的文学ネットワークの形成』勉誠社
昨年話題になった『百年の孤独』がよかったので。地球の裏側の出版文化、面白い。
『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』太田出版
幼いころ、お下がりでもらった『ちびくろ・さんぼ』の絵本を思い出して購入。

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『セブン・デイズ 崖っぷちの一週間』光文社
お父さん視点の育児エッセイを読んで以来、“父親が書いた”というコピーに妙に惹かれている私。「二児の父である著者」という紹介文が購入の決め手。
『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』太田出版
出版社の方に概要を伺っていたところ、隣でうちのスタッフが同じ本を購入しているではないか…!妙な説得力を感じて購入。
『犬たちの状態』フィルムアート社
表紙の犬の写真に目を奪われて、つい手に取った1冊。
本以外にも…
グラシンペーパー
薄くておしゃれなブックカバーとして使ってみたいと思っていた。大阪まで持って帰るのは少し大変だったが、買ってよかった!

(秋も)神保町で会いましょう

振り返ってみれば怒涛の2日間。普段出会えない読者の方々と直接会話ができる貴重な機会になりました。無料配布していたしおりやフリーペーパーは数が全く足りず、呼び込みやディスプレイにもまだまだ反省は残りますが、総合してとても充実した初出店になりました。

次はいよいよ秋。また準備を整えて、皆さまにお会いできるのを楽しみにしています!