本の大きさは、豆本のような小さなものから横長や変形など、自由につくることができますが、一般的な定形サイズ内だと安くできるというメリットがあります。例えば、最もポピュラーといえるのは文芸書でおなじみの四六判。A5判はビジネス書などでよくみられます。写真集や絵本などビジュアルが中心の内容なら、大きなB5判やA4判の迫力あるサイズでつくるのも良いでしょう。
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並製本は一般的にソフトカバーと呼ばれる、表紙が柔らかいもの。厚紙の表紙で中身をくるむように綴じ込む方式。書籍では最もポピュラーな仕様です。
上製本は一般的にハードカバーと呼ばれる、表紙が硬いもの。表紙をボール紙に貼り、中身を綴じ込む方式。並製本と比べて耐久性が高く、高級感があります。
並製本(ソフトカバー)
上製本(ハードカバー)
表紙に使用する素材で主流なのは紙と布。紙はソフトカバーにもハードカバーにも使用できますが、布はハードカバーのみ使用できます。表紙カバーには、汚れなどから保護するPP(ポリプロピレン)加工をするのが一般的です。光沢感のあるグロスと光沢をおさえるマットがあります。特殊な紙で風合いを活かすならPPではなく、ニス引き加工をします。また、タイトルに印刷ではなく、金や銀(他の色もあります)箔を熱でプレスする箔押し加工をすると高級感がでます。そのほか、本文の紙や特殊加工にもたくさん種類があるので、いろんな印刷物をみてみましょう。
紙素材
PP加工
特殊加工
オフセット印刷
高品質・綺麗・精細対応用紙が豊富少部数だと割高
印刷にはさまざまな手法がありますが、本はもちろん、多くの商業印刷物はオフセット印刷。写真や文字などに高いクオリティを求めるときに最適です。部数が多くなるほど単価が下がる反面、少部数ではオンデマンド印刷より割高になります。
オンデマンド印刷
少部数だと割安若干ムラになりやすい
「on demand=要求に応じて」という意味から、必要な数だけ印刷する手法です。色や濃さなどにムラが出ることがあり、オフセット印刷に比べて若干品質は劣りますが、近年はクオリティも上がり、少ない部数を割安でつくることができるので、頻繁に利用されています。